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2019年の暮れにRICOH GR2を買った人のレビュー

1年程迷った挙句、結局勢いでRICOHのGR2を買いました。いつか買うなら今買おうホトトギス、です。そしてGR、とてもイイですよ。みんな買いましょう。

RICOHのGR2

※GRの説明から書き始めたのですが、意外と長くなったので後ろに回しました。多分ここに辿り着く人は購入を迷っている人でしょうから、とりあえずレビューをどうぞ。そして「GRって何?」という方はレビューの後の記事をどうぞ。

GR2のレビュー

良いところ

数日使って良かったのはこんなところ。

  • コンパクトなボディ
  • 起動の速さ
  • 精密な描写
  • 多彩なフィルター
  • USB給電

これまでデジタル一眼レフ(2009年に買ったKiss X2)を使ってましたが、あんまり使わなくなっていました。理由はサイズです。大きいので持ち運びが面倒ですし、頑張って持ち出しても取り出すのが面倒で使わないということもありました。それに対してGRのコンパクトボディは持ち運び、取り出しが全く苦になりません。ポケットに入るサイズ感は見た目の違い以上に大きいメリットがあります。

片手に収まる感じです。

そして高速起動。ボタンを押せば、瞬時にカメラが立ち上がるところも大きなポイントです。撮影準備までの速さと確実さで言えば、iPhoneよりも速く感じます。撮りたい時に撮れる、というのは瞬間を切り取ることが使命のカメラにとって重要なポイントですよね。

撮れた写真も気に入っています。GRを買う前に色々作例を見てみたのですが、GRの写真の特徴は空気感が伝わることかなと思います。綺麗な写真、という以上にその時の雰囲気も閉じ込めてくれる感じが、GRらしさなのかなと。まだ全て使いこなせていませんが、多彩なフィルターも面白いですね。

箕面の滝の紅葉をフィルターで撮る

あと、USB給電。最近のカメラは全部そうなのかもしれませんが、Kiss X2ではバッテリーを抜いてコンセントに挿す必要があり、旅行の時なんかはデカいバッテリー充電機を持っていく必要がありましたが、今後はケーブルだけで済むのでありがたいです。ACアダプターは携帯用に常備してますからね。

悪いところ

先の2つは悪いところ、というかGRのデメリットですかね。

  • 手振れ補正がない
  • 単焦点
  • AFがちょっと不安定
  • ストラップ穴が小さい

手振れ補正無し、単焦点、というのは元々知っていた点なので特にがっかりということではないです。ただ、GRを使うと手振れ補正があることのありがたみが身に染みます。それだけ、これまで適当にシャッターを押してたということなので、これからはちゃんと脇を締めてシャッターを押したいと思います。単焦点はまあ足でカバーというところでしょう。ズームはないので、例えば子供の運動会とか遠くの動物を撮るとかの用途には向いてません。

AFが遅い、というのは他のレビューを見ても知ってたのですが、これは「そうだな」という感じですね。Kiss X2からの乗り換えで遅いってことはないだろうと甘くみていましたが、結局のところ「速くはないな」という印象です。動き回る子供を撮るのはやや苦労する感じです。

あと致命的ではないものの地味に困ったのがストラップ穴。コンパクトボディ故に仕方ないのかもしれませんが、昔のガラケーに付けていたような「ザ・ストラップ用の穴」しかありません。一眼で使っていた幅のあるストラップは付けられませんし、リングの金具を取り付けるための突起もありませんのでご注意を。僕はこれまで使ってたストラップをひとまず麻紐でくくりつけてますが、ご覧の通りあまりイケてません。

麻紐でくくりつけたストラップ

RICOH GR2とは何なのか

レビューの前に説明しようとして思ったより長くなったGRシリーズの説明。
ご存知の方はすっ飛ばしてください。

GRシリーズとは

GRとはRICOHのデジタルカメラのシリーズです。元々、フィルムカメラに「高画質コンパクトカメラ」を謳うGRシリーズがあって、そのコンセプトとシリーズ名がデジタルカメラのいちシリーズとして引き継がれています。

少しややこしいですが、デジタルカメラのGRには「GRデジタル」と呼ばれるものと、「無印GR」があります。
「無印GR」は「GRデジタル」の後継で、デジカメの画質に影響するイメージセンサーが、より大きなAPS-Cサイズになっているところが大きな違いです。外観の違いは、正面のGRのロゴの下に「DIGITAL」と書いているかどうか。「DIGITAL」と書いているのが「GRデジタル」で、書いていないのがより大きいセンサーを搭載した「無印GR」です。メルカリ等でGRを探す際はご注意を。

そしてこの無印GR、初代が2013年に、2が2015年に、3が2019年に発売されています。ただ、3は2から色々機能・性能が向上した反面、価格も上がってしまいました。
価格.comの最安値比較だと、GR2の¥58,009に対してGR3は¥94,202(2019年12月1日時点)と3万円以上の差。これだけ値段が上がってしまうと、流石にユーザーを絞り過ぎてしまうという判断があったのでしょう、3は2の上位機種という位置付けで現時点では並行販売されています。

GR=最強のスナップシューター

GRの特徴は

  • コンパクト
  • 高速起動
  • APS-Cセンサー
  • 焦点距離28mmの単焦点レンズ

です。もちろん特徴は他にもありますが、GRのコンセプトである「最強のスナップシューター」を体現しているのは主にこの辺りの特徴ではないでしょうか。

最強のスナップシューター

いつでも携帯出来て、撮りたい時にさっと撮れる。
撮れた写真は空気感も伝わる。

まさに「最強のスナップシューター」ですね。こういうコンセプトがはっきりした商品には何故か惹かれてしまいます。そして一眼レフのサイズ感に疲れつつあったことも相まって、僕はGRの購入を検討し始めたのでした。

まとめ

ということでGR2を少々使ってみた感想でした。決してなんでも出来る万能カメラではないですが、いつも連れ出したい頼れる相棒という感じで既にお気に入りです。気軽に持ち出して、気軽にシャッターを切れるのでカメラライフが捗る予感しかありません。

写真を楽しみたい人にはとてもオススメですよ。

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